「自分に強みなんかない」そう思っている方にオススメ。自分の強みの見つける-ストレングスファインダー
あなたは毎日、自分の得意なことをする機会がありますか?
「自分の強みを毎日使っている人は、仕事に夢中になる可能性が6倍高く、生産性が8%高く、仕事を辞める可能性が15%低い」そうです。
もしかすると「自分に強みなんかない」「今やっていることが自分に得意かどうななんかわからない」と思われているかもしれません。そんな方は是非このブログをご覧ください。
私は自分の強みについて考えたことがなく、「足りないものを補う」ことに焦点を当てて生きてきました。その結果、可もなく不可もなくという状態が続き、会社でも「そこそこ出来る」というレベルでした。ある日、自分の人材価値の把握も兼ねて、転職エージェントに相談したところ「同業種では、現状と同水準の給与体系を得ることが出来るが、業種が変わると給料は下がると思う。また、営業職は年齢を重ねると価値が落ちていくため、転職するなら早めにすることをおすすめする」と言われてしまいました。このとき、「このままではまずい!自分の専門性を高め、人材価値を上げないと収入は減っていく一方だ」と強い危機感と自分のキャリアを真剣に考える必要性を感じました。
それからというもの、自分の強みはなんなのか?ということを考えては、「強みなんかないな。。」とシュンとなる日々が続いていました。そんなときに出会ったのが、「ストレングスファインダー2.0」(ギャラップ社)でした。
ストレングスファインダーとは?
ストレングスファインダーは、ギャラップ社というアメリカのコンサル企業が提供する自分の強みを診断するためのツールです。世界的に著名な心理学者であるドナルド・クリフトン博士の研究と知見に基づいたテストです。テストでは、約177問の質問から構成されており、個人の強みを見つけるために人が持つさまざまな才能をあらゆる角度から抽出しています。
どんなテストなの?
まず、一番の特徴は「自分の強みのもととなる”資質”に焦点を当てたテスト」であることです。テストではさまざまな質問をされます。過去の成功体験、職場での関わり方、他者からの反応など、さまざまなトピックを思い起こし回答をする必要があります。
目的は、最終的に自分の強みを理解し、強みに基づいたアプローチを適用してキャリアアップを図ることです。テスト結果に基づき、あなたの能力についての詳細なレポートを提供されます。これは、受験者の強みに応じたオーダーメイドのレポートとなります(ストレングスファインダーで分類されている資質は34個あり、そのうちの5つの組み合わせの数は順番も含めると3,300万通りにもなります)
テストの種類
テストの種類によって上位5つの強みのみに関する洞察を見ることも、34の強み全ての洞察を見ることもできます。
① 上位5つのみを知りたい(2,340円) ※書籍を購入すれば無料クーポンコードあり。
② 34資質すべての順位を知りたい(5,850円)
私は②でテストを受けましたが、強みを理解することが重要であるため、①で良かったかなと感じています。
このテストはすでに世界中で何百万人もの方に利用されています。日本では個人的に受ける方も多い印象ですが、海外では会社からテストを受けるように言われる方も多いようです。いずれにせよ、自分の強みを認識することは、非常に大きな、そして長期的なメリットがあります。
ストレングスファインダー 34の資質について
私たちは認識はしていないケースも多いですが、実にさまざまな強みがあります。ストレングスファインダーでは、これらの強みを34のテーマに大別しています。適応性、積極性、共感性、責任感、戦略的思考、コミュニケーションなどが一例です。これらの資質はすべてソフトスキルであり、何か技術的なスキルを評価するものではありません。
テストの最後には、これらの強みが、あなたにどう活かされてきたかを詳しく説明した資料が渡されます。どの強みのカテゴリーを最も頻繁に、最も効果的に使っているかがわかります。この後、既存の強みをさらに伸ばすヒントが提供されます。
参考までに34の資質をご紹介します
<実行力>
達成欲
アレンジ
信念
公平性
慎重さ
規律性
目標志向
責任感
回復志向
<影響力>
活発性
指令性
コミュニケーション
競争性
最上志向
自己確信
自我
社交性
<人間関係構築力>
適応性
運命思考
成長促進
共感性
調和性
包含
個別化
ポジティブ
親密性
<戦略的思考力>
分析志向
原点志向
未来志向
着想
収集心
内省
学習欲
戦略性
ストレングスファインダーを受けてみたメリット
結果から言うと、受けることによって、自分が言語化出来ていなかった資質について理解することができ、とても良い気づきになったというのが実感です。具体的メリットは以下の通りです。
ぼやっととしていた得意なことが、明確になる
自分のことは自分が一番よく知っていると思ってしまうのですが、案外わかっていないものです。他人からは「〇〇できるなんてすごいね」「〇〇が早い」など言われることがあった場合、自分では「こんな簡単なことで何を大げさな」などと思ってしまうことはないでしょうか?
案外こういったところに自分の強みがあったりするもので、普段の生活ではなかない気づけないものです。これをストレングスファインダーを受けることによって明確化させることができました。私の具体例でいうと、私は人と話すことが好きな反面、特定の人と深く密着した付き合いは苦手でした。仕事でいうと、「特定のお客さんとだけ毎日やり取りするのは苦痛になることがあるが、複数のお客さんと会話し仕事することは楽しいと感じる」タイプでした。
このテストを受け、「コミュニケーション」が上位の資質という結果であり、「親密性」の資質がかなり下位の資質でした。これによって、私は「親密であることに心地よさを感じるというよりは、人とのつながりと通して、周りを刺激し行動を促すこと」に興味があるのだと認識するようになりました。
これはまだ仮説ですが、そういった資質があるという前提で、毎日を過ごすようになり、普段の仕事でもコミュニケーションの資質を活かせるようなタスクを意識的に選択するようになりました。
キャリアを主体的に選択できるベースができる
自分の資質がわかることで、それを意識的に磨くことが出来るようになります。この磨きあげたものがが強みになります。強みを毎日使っている人は、仕事に夢中になる可能性が6倍ですから、有意義な仕事人生を送れる可能性が高まります。また、磨き上げたものに労働市場で需要があれば、それはキャリアアップや収入UPの可能性を大きく高めるでしょう。
「自分の武器」を理解することができる
就職や転職で、自分をアピールする際などには必ず必要となってくる、「あなたの強みはなんですか?」問題の解決策となります。また、兼業/副業をする場合にも、自分の強み=自分の武器の把握が必須となります。技術的スキル、例えば、「一級建築士の資格を持っていて、家についてアドバイスやコンサルします。」という方法はわかりやすいですが、ソフトスキル、例えば、「他の人には単に複雑としか思えないときでも、解決のパターンがなんとなくわかる(戦略性の資質)」というのであれば、何かの分野において、人にアドバイスすることで、大きな価値が出るかもしれません。
デメリットは??
ストレングスファインダーのデメリットや注意点だなと思った点もご紹介します。
受けただけでは効果が薄い
他の自己診断テストにもいえることですが、ただ受けただけで、その後は何もしない。というのは効果がとても薄いように感じます。自己の過去の経験を思い返して強みを書き起こしてみる、誰かに話してフィードバックをもらうなどで、アウトプットが効果を高めるうえで必要と感じました。私はコーチングを受け、自己理解と今後のアクションをサポートしてもらいました。
子供/学生には少し向いていないかも?
資質については、年齢問わず把握できる点はメリットからと思いますが、レポートの内容については、ビジネスパーソンが自己の強みを理解し、キャリアアップの助けになるような内容に感じました。
資質×時間投下=強み 時間投下が必要!
このテストでは資質を教えてくれますが、これだけでは強みにならないそうです。その資質に対し、集中的に時間を投下していく必要があり、これをどのようにやっていくかは自分で考えていく必要があります。必要に応じコーチングプログラムなどもあるので、うまく活用しながら有意義な人生を送る方法を自分で考える必要がありますね。
まとめ
ストレングスファインダーは、自分の強みを理解するうえでとても有意義なツールでした。短期的な変化を起こすものではありませんが、長期的なことがら、仕事でのキャリア、事業、副業の方向性を検討するうえで、私は非常に役立ちました。みなさまも興味があれば、ぜひ受けてみてください。
コメントを残す